北朝鮮の飛翔体による人工衛星打ち上げの成否に関して、アメリカとロシアの見解が分れた。アメリカは「失敗」、ロシアは「成功」と表明した。日本と韓国はアメリカの情報を基にしているため、「失敗」としか言えない状態だ。
率直に言って、成功だろうと失敗だろうと、日本としては大きな問題ではない。問題とするべきは、「人工衛星打ち上げ成否」以外のことだからです。
北朝鮮は、世界中の国(中国ロシアも含む)からミサイル実験中止を求められても決行した。しかし今後、国連での北朝鮮に対する議論の中で、中国とロシアが日米韓の動きに賛同しないために、実効力のある決議を発動できない可能性が高いということです。
ここでわかるのは、国連は、日本の国防・安全保障にとって大して役に立たないということです。しかし全否定することはなく、日本が何かしらの行動を起こす上で、「国際的な正当性を得る場としての利用価値」はあることも認めなくてはならない。
国連というシステムは、北朝鮮という・・日本の敵国に対して、日本が実効力のある対応をする上では機能しない。安保常任理事国に中国とロシアが加わっていて、北朝鮮擁護の立場である以上、対北朝鮮問題に深刻さを抱えている日本にとっては、役立たずでしかないのです。
過去の拙エントリ
で述べたことですが、
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「平成17年度 国際機関等への拠出金・出資金等に関する費用的考察」 平成17年度は3番目に多く国際機関へ拠出しています。また外務省HPで各年度を見ていきますと、いつでも日本は上位10カ国以内に居ます。しかし国連の場で日本の国益にかなうことがさほど決まったようには感じません。平成17年度でおよそ6億ドル拠出してますが、その金額に見合ったことが国連の場で日本のために何かあったのでしょうか? (平成17年当時の為替は1ドル110円前後ですから、およそ660億円ということになります) ちなみに。常任理事国で拒否権を持つロシア・中国は各0.19億ドル・0.12億ドルの拠出になってます。日本はロシアの31倍・中国の50倍拠出しているわけです。 |
「世界の安全保障」の中に、「日本の安全保障」は入ってるのでしょうか?
北朝鮮問題に関する限り、6億ドルという拠出金に見合うだけ、日本の安全保障に寄与しているのでしょうか?
私は「ほぼ無駄金」だと思います。
これは国連が全て悪いわけではないのです。ロシアにしろ、中国にしろ、拠出金こそ少ないですが、自国の安全保障に関して国連を巧く利用して、世界からの全面的な非難を避けていると思います。日本を省みると、拠出金だけ出させられて、実質的な恩恵は無いというのが実情です・・これは日本に明確な安保政策が無いこと、それ故に明確な外交姿勢を貫けないことなどにより、国連に利用されているだけなのです。
では国連を巧く利用するとは何なのか?ということですが、ここはロシア・中国・アメリカを見習うべきです。自前で国防・安保能力を確保し、自衛に関しては、基本的に国連の軍事力を当てにしない。日本の行動を正当化するための場として、国連の決議を利用する。最低でもこの2点は必要だと思います。
国連は薄い意味では世界平和に寄与していると思いますし、協力していくことには吝かではありませんが、日本の安全を保障などしてくれないことを自覚し、国連に頼るなどという姿勢は捨て、国連を利用していく「したたかさ」を身につけなければならないと思います。


by 湯煙の中の一杯
難民と官僚組織のどちらが悪い…